ならのき日記

スロバキアで版画と絵本の制作の日々と、散歩の日記

ハンガリーのパローツの村

 

 

 先週から1週間ほど、ハンガリーへ取材兼家族旅行へ行ってきました。

 

 ハンガリーエスニックグループ、パローツ人の民話を翻訳・絵本の企画をたてている最中なのですが、書籍やネットでの資料集めが難しいことと、民話が採集された場所に行って、自分の目で見たい気持ちがあり、ハンガリー語母語である夫の協力を得て、取材に行って参りました。

 

 パローツの語源は、テュルク系遊牧民クマン人の別称、ポロヴェツに由来しているといわれています。 

 現在も、生活様式や民族衣装など、独特の文化を保っているそうです。

 ハンガリーには他にも色々なエスニックグループが存在しますが、カフカス黒海のあたりの遊牧民族を祖とするグループも多いようです。

 民話を手掛けるたびに、それぞれの文化に触れることがとても楽しく、わくわくします。

 民族衣装の刺繍や家具のモチーフを見ていると、わくわくし過ぎて、頭がくらくらしそうなくらい。

 手を掛けて作られた美しさに、なんとも言えなく、心惹かれるものがあります。

 

 民話が採集された村は、山間の自然豊かな場所でした。 

 すぐそばにハンガリーで一番標高が高い山(1000mほど!)があります。

 

 北東部に位置するエゲルという町から、バスで1時間ほどUカーブがくねくねと続く山道を登ったり下ったり。 

 夫も息子も、今回の旅行に同行してくれた息子の友達も、くねくねにやられて気持ち悪くなっておりました・・。

 

 さて、目的の村に無事?到着、数年前に火事にあったという古民家も復元されており、さらに民族衣装や昔の家具などが展示されている家へ行き、資料写真をパチパチ撮りまくりました。

 展示されているものの事ならなんでも聞いてちょうだい!と事前におっしゃってくださっていたおばさまは、ご家族が病気で外出できず、電話で展示物について説明してくださったのですが、まるでその場にいるかのような話っぷりに、感心してしまいました。

 

 パローツの古民家です。

 天井が低く、入り口は更に低いので、背の高い人は頭を打つ危険が・・・。

 

 古い民家の中は、驚くほど涼しくて気持ち良かったのですが、外に出ると地獄!のような暑さでした。

 

 ハンガリー滞在中は、本当に気温が高く、暑い中の取材はその後も続くのでした・・・。