ならのき日記

スロバキアで版画と絵本の制作の日々と、散歩の日記

ノントキシック銅版画の冊子

ノントクシック銅版画の技法の冊子が、日本から届きました!

「Non-Toxic Intaglio Printmaking  ノントキシック銅版画への誘い」

著者は、湊七雄氏、マルニックス・エヴェラート氏。

 

ネットでも公開されているのですが、文字が潰れて、判読できない箇所が多々あり、冊子を送って頂きました。

 

ハードグランドについては、気になっていた「BIGエッチンググランド」(イギリスで開発されたノントキシックハードグランド)について書かれており、使い勝手が良さそうだなあと思っていた私の予想を裏付ける内容でした。

でも、ちょっとお高いんだよなあと思って、使用していませんでした。

スロバキアでは販売されていませんので、ネット注文のみが可能となりますが、今は郵送代が爆上がりで、更にお高くつくかも・・・・。

 

冊子は丁寧な内容な上に、最後には著書の両氏の対談が載せてあり、とても良かったです。

励まされた気持ちになりました。 

やっぱり最初は、大変だっただなあと。 でも新しい技法で、作品を作ることの可能性を信じているところが、素敵でした。

 

ノントキシック銅版画を続ける上で、やはり困難だと思うのは、情報があっても、材料の入手が困難、または代替品を探す労力、手探りで進めていく自分のモチベーションをどう保つか、というところです。

作品を完成させることだけを念頭に置くと、技術的なつまずきが失敗、又は手間がかかる、という捉え方になってしまうので。

良い面を考えてみると、自宅で版画の作業ができるし、もちろん健康面でも、心配はとっても減りました。

 

回り道を楽しみながら、作品を作っていくことを楽しめるといいなあと思います。

 

銅版の脱脂の際に、とっても使い勝手のよい醤油の代替品を、まずは制作しよう!と思います。 急がず、ぼちぼちと。 

昔は100均で醤油を買って、ばんばん使用していましたが、スロバキアでは、とてもとてももったいなくて、使われません・・・。

日本の大学の版画工房の水道付近は、いつも醤油くさかったなあ。